ウラ話大全URA-BANASHI
陰謀論・秘密結社 / 飛行機雲

飛行機雲の正体は、空から薬品をまくケムトレイル

すぐに消える飛行機雲と、いつまでも空に残る飛行機雲。その違いは謎の薬品のせいだという噂があります。

Since:1990年代末〜Evidence:3

晴れた日の青空を見上げると、飛行機が白い線を描いていきます。ある日はすぐに消えてしまうのに、別の日には何時間も残り、やがて空一面に広がって薄い雲になる。同じ飛行機雲なのに、なぜこんなに違うのでしょうか。

その答えとして1990年代の終わりごろから語られ始めたのが「ケムトレイル」という言葉です。化学物質を意味するケミカルと、飛行機雲を意味するコントレイルを組み合わせた造語で、長く残る雲は、政府や軍がひそかに薬品を散布している跡だというのです。

目的については、さまざまな説があります。天候を操るため、人口を減らすため、人々の健康や精神に影響を与えるため。空に格子状の雲が広がった日には、SNSに写真が次々と投稿され、「今日も散布された」という声が上がります。雲の後に体調を崩した、雨水から何かが検出された、といった体験談も添えられ、噂は具体性を帯びていきます。

支持者の間では、ある軍の研究報告書に天候を操作する構想が書かれていた、という話もよく引き合いに出されます。まいているのは誰なのか、何のためなのか。見上げればいつもそこにある空だからこそ、この噂は多くの人の不安を、静かに、そして確実に刺激し続けているのです。

  • 日によって残り方が違う

    同じような飛行機が飛んでいても、雲がすぐ消える日と長く残る日があります。この差を自然現象だけで説明できるのか、という疑問が出発点になっています。

  • 空に広がる格子模様

    複数の飛行機雲が交差して、空に格子状の模様ができる日があります。まるで計画的に散布したように見えるため、証拠写真として好んで使われます。

  • 天候操作の研究は存在した

    軍などが天候を操作する技術を研究したり、構想を論じたりしてきたこと自体は知られています。実際に研究があったのなら、実行されていても不思議ではない、と受け止められています。

飛行機雲は、エンジンの排気に含まれる水蒸気が上空の冷たい空気で冷やされ、氷の粒になってできる雲です。上空の空気が乾いていればすぐに消え、湿度が高い条件では長く残ったり、広がって巻雲のようになったりします。航空路が交差する場所では、格子状の模様ができることもあります。

2016年に発表された研究では、大気科学や地球化学の専門家77人に意見を求めたところ、76人が秘密の大規模散布計画の証拠はないと回答したとされます。人工降雨のような気象改変の技術は実在しますが、飛行機雲を使って秘密裏に薬品がまかれていることを示す証拠は確認されていません。

ちなみに、飛行機雲そのものが地球の気候に影響している可能性は、実際に研究が進められているテーマです。長く残って広がった飛行機雲は熱を閉じ込める働きをするとされ、航空機による温暖化への影響の中でも、無視できない要因の一つと考えられています。

さて、あなたはどちらを信じますか。この噂、誰かに話したくなったら